SIRの熊沢です。
ノーベル経済学賞をとったロバートシラーの研究で、特に、ボラテリティと市場の情報効率性の関する研究がESG投資を考える上で参考になる面がある。
ノーベル経済学賞をとったロバートシラーの研究で、特に、ボラテリティと市場の情報効率性の関する研究がESG投資を考える上で参考になる面がある。
個別銘柄とボラテリティ、市場全体のボラテリティの差に注目する。ボラテリティはいかにわれわれが知ることができないかを表す指標と考えることができる。
逆に、個別銘柄の(インポライド)ボラテリティと情報効率性の関係を私は以下のように整理した。
投稿数が多いか少ないか、ボラテリティが高いか低いかで4つの象限に分けて、
1 コメント多い、ボラテリティが低い⇨ノイズ比率が多い
2 コメント多い、ボラテリティが高い⇨シグナル比率が高い
3 コメント少ない、ボラテリティが低い⇨シグナル比率が低い
4 コメント少ない、ボラテリティが高い⇨真のシグナルが不明
2 コメント多い、ボラテリティが高い⇨シグナル比率が高い
3 コメント少ない、ボラテリティが低い⇨シグナル比率が低い
4 コメント少ない、ボラテリティが高い⇨真のシグナルが不明
イベントが起きるかどうかもそうだが、そのイベントの意味を市場が取り込むプロセス(スピード)がボラテリティに反映していると考えられる。
情報がやりとりされるインタラクションが多い時はvoliatilityは高くなるが、その情報の市場価格への反映が済めばvolatilityは低下する。
情報がやりとりされるインタラクションが多い時はvoliatilityは高くなるが、その情報の市場価格への反映が済めばvolatilityは低下する。
したがって、以上の区分で、2のセグメントがシグナル比率が高く、投資対象に適していることがわかる。
ESG情報という情報も、超過リターンと結びついているかというよりも、volatilityを低めているかという観点から考えた方が情報の有用性の判定としては正しい判断が出るだろう。
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