持続的成長に向けた長期投資の研究会で、研究開発が企業価値を高めているのかどうかの議論がありました。
そこで、TOPIX企業において、研究開発が企業価値、超過リターンに結びついているかどうかを見てみました。
縦軸はROE水準を8%、横軸は過去3年間の売上高研究開発比率がプラスかマイナスかで、4象限に分割して、象限ごとの超過リターン、PBRの違いをみました。
過去5年間、全体的に見ると、
第1象限の超過リターン:52.6%
第2象限の超過リターン:104.9%
となっており、ROE水準8%以上の水準では研究開発比率を高めない方が超過リターンは高くなっています。
第1象限の超過リターン:52.6%
第2象限の超過リターン:104.9%
となっており、ROE水準8%以上の水準では研究開発比率を高めない方が超過リターンは高くなっています。
研究開発比率を高めることは、超過リターンにはマイナスの影響があるようです。
ただし、セクターで見ると、情報通信業などは研究開発比率を高めた方が超過リターンは高まっていますし、
逆に、医薬品セクターは研究開発比率を高めることは超過リターン、PBRにマイナスのインパクトがあります。成熟段階で、研究開発を高めても、回収が難しくなっているということでしょうか。
一見研究開発が重要そうでないセクター、小売業や卸業、その他製造なども、、研究開発比率を高めることが極めて高い超過リターンを産んでいるので、そのセクターの中で研究開発に熱心な企業を探してみるのも面白いかと思います。
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