昨日は、TRMAさん主催でESG投資セミナーが開催され、年金シニアプラン総合研究機構の三木さんとMSCI鷹羽さんのお話を伺う機会がありました。
このテーマでいつも出る議論としては、ESG投資の目的です。超過リターンを得るための手段と位置付けるか? それとも社会的利益もそれ自体を目的とすべきなのかどうか?
GPIFの年度計画の中でも、収益確保のためにESGを位置付ける記載がありますが、三木さんはその点を批判されていました。それではPRI署名機関としての説明責任を果たせない。社会的利益を目指すユニバーサルオーナーとして行動すべきとの意見です。
MSCIさんは投資家向けサービスなので、ESG投資ポートフォリオで超過リターンを得られたデータを提示していました。ESGティルト戦略(ESGスコアが高い銘柄)とESGモメンタム戦略(ESGスコアの改善率が高い銘柄)両方で超過リターンを得るデータを示していましたが、、
データ解析的には、ESGシングルファクターでの説明モデルでは私からするとそれでは証明になっていないです。3ファクターモデルか、5ファクターモデルの残差をESGファクターで説明できるかどうかで示すべきです。
まあ、この辺りと、アベノミクスの効果検証も、MSCI JAPAN構成銘柄のROE改善効果で評価するあたりが金融リテラシーがだいぶ低いなと感じさせました。
なとなくモヤモヤしたセミナーでした
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