2016年9月8日木曜日

企業スペシフィックなESGファクターの捉え方は?

SIRの熊沢です。
昨日は、機関投資家さんとのmeeeingの中でPCデポをテーマに挙げました。
PCデボさんはネット上で高齢者のサポートサービスの高額課金、サービス解約金の高さがリアルでも話題になり、株価が半分になりました。
これまでPCデポは強いビジネスモデルということでアナリスト、ファンドマネジャーの人気銘柄でした。
このような個別企業のビジネスモデルに基づくスペシフィックなESGファクターをどのように把握して投資に活かすべきか?というのが議論のテーマでした。
ソーシャルゲーム業界でもガチャコンの未成年への高額課金が話題になり、業界が自主規制し、潜在成長率が屈折したケースもありました。
今は、ポケモンGOは人気ですが、ゲーム中の運転手が仮に園児に突っ込んで死者が多数出たら、世間はこのゲーム、ゲームの遊び方を許容するでしょうか?
インプライドされていないESGリスクは顕在化すると、インプライドされていないだけに株価調整は大幅なものとなります
ESGファクターも、将来の財務に影響する、影響するという予想の元では財務ファクターになります。PCデポも現在の解約率は低いそうですが、今後の新規獲得が難しいのであれば、この株価下落は一時的なものではなくなります。
大きなリスクは強みと裏腹にあるので、発生確率が低くても、強みの反対にあるそのようなESGリスクファクターには注意すべきです。
PCデポであれば高齢者に対して安定的な収益が続くのが強みですので、その強みが失われる事態が生じるのが大きなリスクになります。過失系統樹を作りESGファクターと結びつけるのが有効と思います。
 

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