2016年9月9日金曜日

JICA のソーシャルボンドが人気の理由は?

現在、JICA債が機関投資家の間で人気になっています。。350億円の倍以上の応募があったそうです

http://www.jica.go.jp/press/2016/20160902_01.html


本質的にはいつものJICA債と変わらず、利回りも魅力があるわけではありません。なぜででしょうか?

今回は、既存の JICA債を、ソーシャルという包みにして、ソーシャルボンドという打ち出し方をしています。

これは、ほとんどマーケティングの勝利です。

現在の機関投資家がESG投資を積極的にしたいというニーズがありますが、うまい投資対象が見つけられないという現状があります。生保、損保に人気が出ました。そこにうまくヒットしたようです。また、マイナス金利で運用先がないことも背景としてあると思われます。

国際資本市場協会がグリーンウオッシュを防止するために、グリーンボンド原則を公表して、その付け足して、ソーシャルボンドを定義しているだけなんですが、JICAはその要件を満たしているので、国内初のソーシャルボンドだとマーケテイングしています。

日本総研の外部レビューも入れています。

このようなトレンド(期間投資家のESG投資ニーズ)を利用するために、企業もソーシャルに目的を限定したソーシャルボンドを発行することができるのではないかと思います。

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