2016年6月18日土曜日

経営者の通信簿

今月のハーバードビジネスレビューで、LIXILグループの藤森さんのインタビューが掲載されています。LIXIL経営の5年間から変革を語るというテーマです。自分ではこの5年間の経営に合格点をあげているようですが、
経営の常識からすると、落第点です(笑)自分に甘いのか、それともポジショントークか?
2012年頃、LIXILのコンサルしていたことあるんですが、社員の人たちは士気が低かったです。基本路線はリストラ&M&Aですから。この時から藤森さんの経営には疑問を持っていました。
次は、工具通販大手のMonotaRO(モノタロウ)会長の瀬戸欣哉氏(55)が社長に就任します。ベンチャーキャピタ時代から瀬戸さんを見てますが、すごく勝負強いので、LIXILをどう変えるかが私は本当に楽しみにしています。オススメの本とからも行動経済学の面白い本を推薦してくれます。
これは瀬戸社長の書評です
なぜこの店で買ってしまうのか、パコ・アンダーヒル著(私の本棚)
 顧客の活動を観察し、理想的な店舗作りを進めるアドバイザーによる行動経済学の本だ。入店時から顧客の行動をビデオにとり、買い物かごをどう置くか、どんな順番に商品を並べるかなど、全データを積み重ねて実証的に結論を出す大事さが語られる。こうしたことは現場の責任者が判断しがちだが、客の目線からみて問題が生じていることもある。この本を読んで、ウェブサイトの改善などに使う「ABテスト」の重要さを改めて痛感した。
こういう経営センスの方が今後の世界ではうまくいくと私は確信しています。
この本を藤森さんが手にとって読むことはないでしょう。購買に心理がどう影響を与えているのか、それをABテストで優れた方を残していくか、ネット業界では既に常識ですが、一般の企業ではまだ常識にはなっていません。
藤森さんはGEという土俵に乗た上での経営であったのに対して、瀬戸さんは住友商事のバックを受けていたとはいえ、0からのスタートでベンチャー企業を大成功させました。モノタロウという会社は、海外の投資家からもすごく評価が高いです。

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