2016年6月1日水曜日

NHK「欲望の資本主義〜ルールが変わる時〜」


先日NHKで放映された、欲望の資本主義〜ルールが変わる時〜を興味深かった。

ノーベル経済学賞のアルビン・ロス、スティブリッツ、善と悪の経済学の著者であるチェコのトーマス・セドラチェクが出演した。

議論は、
経済学に成長は必要なのか? 成長できるのか? 成長が止まると資本主義はどうなるのか?
資本主義は今後どう変わっていくのか?
暗に、今の資本主義は本当にこのままでいいのか?という問いかけも含まれていたように思います。

資本主義の父であるアダム・スミスが打ち立てた資本主義の大前提
自己利益の追求がみんなの幸福(公益)につながるという見解は間違い。ただし、アダムスミスは別の著作で人間は自己利益だけで動くわけでないことを見ぬいていた

自由放任にして市場に任せれば全てうまくいくと多くの経済学者は主張したが、資本主義にルールは必要である。

このような議論を今の日本にあてはめるとどうなるか?
安倍政権は経済政策の失敗によってマイナス金利に陥らせてしまった。しかし、もう一度成長しようと、名目GDP2020年に600兆円にする目標を掲げている。

側から見ると、完全に成長欠乏性でしょう(笑)。なんとか成長したいとう思いは否定されるものではありませんが、できないことをやろうとした結果の副作用、歪みが為替に行くことが懸念されます。

また、成長は所詮手段なので、何のためにその成長を目指しているのか? その成長が実現結果どうなるのか? 何がその成長の代償にするつもりなのか?が示されない。つまり、安倍政権は理念がないということになります。

私が個人的に一番興味深かったのは、
ベンチャー投資家が、ソーシャルインパクトを測る新しい通貨が生まれれば面白いとコメントしたところでした。

見逃された方も、NHKオンデマンドで見ることができますのでどうぞ。

キーワード: NHKの欲望の資本主義、資本主義、自己利益、公益、新しい資本主義、アダムスミス、

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