2016年6月19日日曜日

非財務の保証はどこまで可能か?

SIRの熊沢です。
日本評論社から出版されている、持続可能性とイノベーションの統合報告という本があります。越智教授が書かれた本で、いろいろな学会賞をとりました。直接お話し聞く機会を頂いたので、早速購入してみました。
普通の経済本は目次をざっとみれば大体わかるんですけど、
この本はレベルが高くて、目次だけではよくわからないです。
興味を引いたのは、CSR問題を企業とNPOのゲーム理論で説明している点、PBR1倍以下の負のインタンジブルによる考察、非財務情報(ESG)の保証・信頼性付与に関する考察です。
非財務情報(ESG)の保証・信頼性付与は学術的にも最先端分野です。
フォルクワーゲンや三菱自動車、スズキの偽装問題もあり、非財務情報の保証は今後もっと包括的な議論がされていくと思います。三菱自動車のケースでは、現在はユーザーに対して10万円の保証ということで話が進んでいますが、本来は株主に対する代表訴訟、監査法人に対する損害賠償にも発展する話だと思います。
監査法人は財務的な監査なので非財務は監査対象外と言っていいのか? 非財務が結局な財務に影響を与えるという観点に立てば、非財務は財務の問題に包括されるとも考えらるので監査対象となりうるのではないか? etc
監査法人は非財務分野の保証も業務拡大のチャンスとして捉える一方で、実際のインパクトの評価、保証はとても無理なので、一定の手続きを踏んで監査したというプロセス監査に限定して提供していく方針などもあります。

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