SIRの熊沢です。
今回は、そもそも、何故、私たちはESG投資ダッシュボードを開発したのか?について我々の考え、思いを述べてみたいと思います。
今回は、そもそも、何故、私たちはESG投資ダッシュボードを開発したのか?について我々の考え、思いを述べてみたいと思います。
ソーシャルインパクト・リサーチは格付け会社ではない。格付け会社は企業はこうあるべきだという価値観を断定的に我々に押し付けてくる。多様な企業を画一的に捉えることを我々に強いてくる。我々はそんなことをしたくはない。そのことが価値あることだと思っていない。
我々はむしろ、企業の多様性を、投資家の多様性で解決しようとしているのだ。データ、アルゴリズム、AIを使うことで、投資家がそのような多様な企業を評価する上での意思決定の支援を推進するという位置付けなのだ。
企業のインパクト評価を、こちら側の断定的な価値観で評価可能にするのではなく、ビッグデータ、データ解析、それをアルゴリズム化することで解決しようというスタンスなのだ。従来の評価は多様性を画一的に還元することで評価可能にするというロジック。我々は多様性を多様性で対応する、そのためのアルゴリズムが肝なのだ。
企業は人間と一緒ではないかと思う。あなたはこういう人だと簡単に決めつけることができないように、企業も複雑でさまざまな面を持っているはずである。
私たちは、そんな企業を、財務、株価だけでなく、ESGというカテゴリーからも企業を「見る」ことができるようにしている。ただし、そのESGからの目線、切り口も、企業のごく一部しか示していないことは常に肝に命じたい。
企業をデータから見るということは、企業を総合的に理解できるとともに、企業に対する見方を限定しているとも言える。ESG項目(データ)が、ESGを見る上で全てではない。
財務や株価だけ評価しているだけではだめだ、そこで働く人やサプライチェーンが不幸になっていたり、たくさんの廃棄物を出していたり、環境破壊を起こしていたらだめだ、という思いからだと思う。社会や環境への影響という、ソーシャルインパクトを考えなくてはいけないという思いからである。
企業が持続可能であるためになすべきことは、きっと人間と一緒で「愛」を自身のみならず、周りに伝えられるようになっていければ、持続可能になるのではないかとおめでたく思っている。それを噛み砕いていけば、SDGsのような誰もが異論を唱えないようなテーマになるのかもしれない。
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