2016年6月28日火曜日

企業のSDGsの推進、成功のポイントは?


SIRの熊沢です。
SDGs
を企業がどう戦略的に統合していけるかを考えています。
https://peraichi.com/landing_pages/view/vcdku

ヒントを得るために、国連開発計画(UNDP)駐日代表の近藤氏の講演を聞いてきました。UNDPは民間企業の強みとUNDPの強みで、新しいビジネスモデルの創出により、商業利益と開発利益を両立を実現を支援すると説明していた。

商業利益と開発利益の両立は、ポーターのCSVと似た考え方です。ポーターのCSVが魅力的なコンセプトでありながら、あまり企業に広がりを見せないのはその実現が難しいからです。

実際、HBRのエクレス教授が3000社以上の調査の結果、財務パフォーマンスとESGパフォーマンスの両立は、大きなイノベーションを起こせないと難しいと結論づけています。

大きなイノベーションが起こせないと実際には実現が難しいことを企業に向かわせる誘引(インセンティブ)、モチベーションをどう維持できるかは、結局はSDGsでもかなりクリテイカルな問題になることが予想されます。これは、単に、成功事例を紹介するだけでは解決することは難しいからです。

他に、ヒントとししてはMDGsの際にゲイツ財団のポリオ撲滅活動の事例が紹介されました。このビジネスケースは、より洗練させた形でSDGsでも可能になると思います。

インパクトを生み出すためには、エビデンスベースの調査が重要となり、その際に、ランダム化対照実験によりインパクト評価・測定が重要になる。そのインパクトがしっかり生み出したことを示されたら、そこにセクターを超えた協働によりドライビングフォースが可能となるというシナリオです。

私が設定した、企業のSDGs成功のキーワードは、
イノベーション、両立の実現、エビデンスベース、インパクト評価(ランダム化対照実験による)、ビッグデータの活用、、セクターを超えた協働、エコシステム、アウトサイドイン、リソースベース(コンピタンス)、ファイナンスメカニズム、です。

企業のSDGsの推進、成功のためには、このキーワードを個別プロジェクトでどう結びつけてシナリオ設計していけるかがポイントになると考えています。

この辺りを知りたい方は是非、76日のワークショップにご参加ください。意見交換しましょう。

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