2016年5月10日火曜日

社会課題を解決するのは誰の役割だろうか?


武田薬品工業が途上国でのポリオ根絶を支援するためビルゲイツ財団から助成金を受け取ることが発表された。

SDGs(持続可能な開発目標)は2030年に向けた持続可能な開発に関する地域規模の優先順位や世界のあるべき姿を明らかにし、地球規模の取り組みを動員しようとする試みである。この中では、これまで以上に企業が社会課題の解決に取り組むことが期待されている。今回もこの流れに沿うものである。

ここで問われるのは、企業がどこまで社会課題の解決に取り組むべきなのか?ということである。

今回は、営利企業が非営利財団から助成金を受けるという形で実現した取り組み。仮に、今回のケースで、社会に意義ある取り組みであってもその負担を全て武田が負担したら株主はどのように反応しただろうか? 40億円+機会損失を株主は良しとしたかどうか?

今後、企業のSDGsの目標に沿った、目標設定と実績の検証、および定量的な効果測定がますます重要になっていくだろう。

ソーシャルインパクト・リサーチ社も、当社独自のインパクト評価指標であるソーシャルインパクト指数を、企業のSDGsの効果測定ツールとして企業が実装できるようにさらに開発を進めていく方針である。

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