2016年5月15日日曜日

ESG投資からインパクト投資へシフトが起こるか?


今週の日経ヴェリタスで、欧州のESG投資の潮流に関するインタビューが載っている。

UBSアセットマネジメントのESG投資責任者
欧米の年金は、企業の事業モデルが大規模な社会課題の解決にどれだけ影響を与えたかを重視するインパクト投資の需要が大きく、それを計測手法をハーバード大学と連携して進めている、と述べている。

MNインベストメントパートナーズ
ESG
スコアは株価に織り込み済みなので超過リターン(α)を生み出さないので、ESGスコアの改善速度に注目したところ、超過リターンをシャープレシオの改善が見られたと、述べている。

特に、私が注目するのは、欧州で進むESG投資からインパクト投資へのシフトの流れだ。

投資家としては、総合的に、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)の項目の点数が高いところに投資しても儲からないし、社会に役に立っているとも言えない。

企業が自社が得意とする分野に重点を置いて社会にインパクトを与えるという方向性、そしてそれを投資家が投資で促進する流れの方が望ましいのではと思う。

ただし、ESGよりもインパクトを測定する方が難しくなる。ESG投資のKPIは方針、アウトプットレベルが多いが、インパクト投資は全体、総合的なアウトカム、インパクトを見るイメージだ。

そう考えると、日本は世界的に見るとESGスコアは低いが、実はそれほど問題ではないのだ。

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