2016年5月9日月曜日

企業と投資家のゲーム理論的な解釈とは?


平成2511月に取りまとめられた「目指す市場経済に関する報告書」を読んでみた。いろいろな提言がされているにもかかわらず、現実に全く反映されていない点が逆に興味深い(笑)。それだけ市場全体のシステムの変革は難しいとも言える。

この問題をゲーム理論で考えてみると、
企業は短期的行動と長期的行動の2つの選択肢が。
投資家は近視眼的投資と長期投資の2つの選択肢。この組み合わせの4つのマトリクスがあり、良い均衡(企業:長期的行動 投資家:長期的投資)をどう作るのか? そのためにどういう制度、インセンティブにするかというゲームに変換できる。

注意が必要なのは、現在の投資家が近視眼的だと言われるが、保有期間でなく、バリュエーションで判断する必要がある(例:PER20倍であれば、現在の利益の20年分で判断しているので十分に長期的である)

現在が悪い均衡(企業:短期的行動 投資家:近視眼的投資)だとすると、何故その悪い均衡から抜け出せないのかが問題となる。

ゲーム理論的には抜け出す方法の1つは企業側の不退転のコミットメントを事前に示すことである。この点ではMonotaRO(3064)が参考になるだろう。

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