2016年5月27日金曜日

セミナー参加報告「サステナブル投資の主流化に向けた潮流と今後」


昨日は、PwCが主催の「サステナブル投資の主流化に向けた潮流と今後」セミナーに参加。http://www.pwc.com/…/2…/sustainability-investment160526.html

PwCの意図としては、サステナブル投資、インパクト投資を盛り上げることで、その支援ビジネスを拡大していくことと思われる。参加者からすると、全体としての方向性がわかりにくい消化不良のセミナーだった。

何がインパクト投資の主流化をもたらすのか、その需要面、供給面、阻害要因などの整理がもっと必要でしょう。そしてそれに合う形でプレーヤーに話をしてもらう。

私が最後に質問したのは、
質問

投資家がインパクト投資が成り立つには、企業が財務パフォーマンスとESGパフォーマンスを両立が必要がある。しかしそれにはビジネスモデルや製品プロセスにイノベーションが必要でそんなにやさしいことではない。では、日本企業で具体的にどの銘柄を、どう評価して組み入れたのか?

質問
インパクト投資の1つの商品としてソーシャルインパクトボンド(SIB)が考えられるが、SIBは機関投資家の投資対象として組み入れられる可能性はあるのかどうか? その根拠は?

出席者からは明確な解答はなく、インパクト投資といっても、特に上場銘柄の組み入れの場合はインパクト投資という何か面白そうな匂いを香らせるテーマ投資という感が拭えない。

明るい兆しは、若者、女性、ミレニアム世代が投資に意味を求めており、インパクト投資はその流れにあうだろうとう点。

基本的なことだが、今までESG投資とインパクト投資の違いについて質問して、うまく答えられた人はほとんどいない。

ソーシャルインパクト・リサーチ社の河合パートナーに質問したところ、ESG投資は方針やアウトプットレベルのKPIで投資の成果を判断するのに対して、インパクト投資はもっと社会課題、社会に対するアウトカム、インパクトレベルで投資の成果を図ると答えた。

インパクト投資といっても基本的な点をまずは押さえないと、人に対する説得力を持たすことは難しいだろう。

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