現在、日本でもフィンテックブームが起きつつあり、様々な分野で新しいベンチャー企業が生まれている。
このフィンテックの多様な分野をどう捉えるべきか? 何がイノベーションで、何がイノベーションではないのか?
ノーベル経済学賞を受賞したロバートシラー教授はここ数年の金融イノベーションとして、The Benefit corporation、SIB、crowdfundingを挙げている。
この3つの共通点は何か?
この3つは金融が社会性、外部性を取り込んでいるプロセスとして捉えることができる。それこそが金融イノベーションであり、社会進化を促すかどうか金融イノベーションの判断基準であるべきである。
より儲かること、単に、リスクリターンを改善するロボアドバイザーは金融イノベーションとは言えないのではないか ?
海外では金融摂取(貧しい人たちを社会に取り込むこと)はフィンテックの非常に重要なテーマである。ケニアで『M-PESA(エムペサ)』というモバイル送金サービスが大成功を収め、人々のインフラと化していることをご存じでしょうか?
まだ日本ではテインテックのそういう捉え方は少数であるのは非常に残念だし、金融イノベーションの機会をむしろ失っていると言えるだろう。
フィンテックを社会進化を促すものかどうかという視点で捉え直したらどうか? 資本主義の修正もまさしくフィンテックのど真ん中のテーマと言えるだろう。
ちなみに、ソーシャルインパクト・リサーチは機械学習、人工知能を用いるESG投資レコメンデーションエンジンを開発した。弊社もフィンテックと言えるか? いや他人がどう分類するかはとても小さな問題であり、このエンジンが本当の社会進化を促すことができるかどうか、ソーシャルインパクトをもたらすかどうかこそが大きな問題なのだ。
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