2016年8月10日水曜日

投資におけるフレーミングの必要性


SIRの熊沢です。
プライベートエクイティ会社のパートナーの友人から、今度投資する会社のレポートを書いて欲しいと頼まれて、やることにしました。

普通の人は案件に取り組むときに、すぐにいきなり情報収集してしまうんですね。そして、情報の収集結論の導出の流れですが、それだとベンチャーキャピタルの投資はうまくいかないんです。必ず失敗します。

ほとんどのベンチャー企業は新しい分野に、新しいモデルでチャレンジしようとしているので、そもそも既知の情報は限られていますから。

その時に、プロはまずフレーミングからスタートするんです。それに一番時間を使います。これをうまくやれるかどうかでVC投資の成功はほとんどが決まってしまいます。

フレーミングとは、その投資案件をどういの角度で見るかを決定し、その状況の中で、重要と考える側面と重要と考えない側面について、基本的条件を設定することです。これによって、どのような投資基準によって、その会社に投資することが別の選択肢(投資しない、別の会社に投資する)よりも優れているかを考えられるようになります。

難しく言いましたが、投資判断の基準とその判断基準が合理的であることを内包した統合フレームワークということになるかと思います。

優秀なベンチャーキャピタリストはここを過去の経験から無意識に行うことができます。

将棋で言うところの大局観に通じるところだと思います。ちなみに私はこの思考法を応用して、将棋のプロ指導棋士に3回勝ったことがありまし、女流名人にももう少しで勝てました(笑)。

それほどこの思考法は強力なんです。投資にもすごく有効なのですが、残念ながらいい本はないですで、経験から学ぶしかないです。

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