SIRの熊沢です。
このサロンのFB投稿のリーチを見る限り、スチュワードシップコード、ESG投資にどう取り組むべきかなどは非常に読者の方の関心が高いです。
このサロンのFB投稿のリーチを見る限り、スチュワードシップコード、ESG投資にどう取り組むべきかなどは非常に読者の方の関心が高いです。
今回は、現在のESGインテグレーションの課題を考えていましょう。
図は、日興リサーチさんが、株式ポートフォリオの構築において、ESGの組み入れ方法を考えたものです。組み入れ方法は、投資ユニバース決定の際にESG要因を組み入れる方法と、個別銘柄の選択の際にESG要因を組み入れる2つの方法を示しています。
私がこのモデルに加えるとすると、ポートフォリオ全体のESG感応度もコントロールに加えるべきだと思います。
ESGインテグレーションという言葉がよく使われますが、実際にどの程度のことができてますでしょうか? もう1つよく使われる言葉が、「なんちゃってESGインテグレーション」です。アセットオーナーの人が、アセマネのESGインテグレーションを揶揄する際に使っています。
インテグレーションというと何か大そうな事をやっているように見えて、よくよく話を聞いてみると実はたいしたことないね、という率直な印象があるからなんです。。
その根本原因は現在のESGインテグレーションには、思考に足りないものがあるからなんです。何が足りないかというと、財務とESG、株価パフォーマンスの関係を統合化するアルゴリズムです。
アルゴリズムとはデータを価値に変換する設計図と考えてください。
総合ではなくて、統合なんです。この統合をどうするかという思考とアルゴリズムをデータおよびそのデータ解析によって示さないと、いつまでも、実際にそのESGインテグレーションのプロセスを開示した場合には、なんちゃってESGインテグレーションだね、と揶揄され続けるでしょう。
ちなみに、我々の開発した、ESG投資ダッシュボードシステムを用いると統合分析を行うことができます。他のシステムではMSCIさんも含めて、まだできるものを私は見たことはありません。
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