2016年8月5日金曜日

座礁資産への投資は?

SIRの熊沢です。
私が注目している投資テーマの一つは座礁資産です。
座礁資産とは、状況の変化によって価値が毀損された資産のことです。現在、化石燃料に関する資産が、パリ協定の2度目標により、座礁資産となるリスクに晒されています。
このテーマはインパクト投資市場でも最大規模の重要度があります。
私の問いは
1)
座礁資産の対象となる企業、産業はどこか?
2)
逆に、この問題によって得する企業、産業はどこか?
3)
どの程度のインパクトが生まれうるのか?
4)
株式市場、債券市場はこの問題をどの程度のスピードで織り込んでくるのか?
5)
このヘッジにために新しい金融商品が作れないだろうか?
直接的な影響は、電力業界、銀行、商社などに波及するでしょうし、その間接的な影響は様々なセクターに影響するでしょう。
私は自分のポジションの投資の際には、自分の想定が正しかったらこの事象が生まれる確率はどのくらいか?と自分の想定が正しくなかったら、この事象が生まれる確率はどのくらいかを問うようにしています。
昨日の、空売りファンドのロジックではないですが、
座礁資産の影響のニュートラル化が進んでない企業に対して、
座礁資産があるから売りだ、マネジメントの対応を聞くなどもアクティビスト投資戦略としては十分に成り立つと思われます。1兆円規模のファンドで日本の産業構造を変えられるのではないでしょうか?

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