2016年8月17日水曜日

お知らせ「ESG投資の新潮流 グリーン投資の現状と展望」セミナーの開催

SIRの熊沢です。
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月に、「ESG投資の新潮流 グリーン投資の現状と展望」セミナーをやりたいと考えています。ESG投資もそろそろ概念ではなくて、中身の議論を深めていかないといつまでもお勉強で終わってしまいますので。
1つのテーマは、座礁資産の問題も取り上げたいと考えています。
座礁資産は、パリ協定を経て、化石燃料が不良化するリスクが顕在化してきたというものです。だいたい埋蔵量の3/4は燃やせなくなります。そうすると、採掘会社、電力会社の資産が不良資産し、それに融資・投資していた金融機関も多額の損失を被る可能性があります。
そういうわけで、欧米の金融機関、機関投資家のダイベストメント(資金の引き揚げ)が始まっています。
しかしながら、日本ではまだその動きはありません。
その理由は? 本当に合理な理由? それともしがらみの問題?
電力会社とともに、日本の商社も大きなリスクを被る可能性があります。
外資が、伊藤忠商事の不正会計で空売りを仕掛けていますが、
むしろインパクトとしては本当はこちらの方が大きいかもです。時価総額の2-3割ぐらいは吹っ飛ぶリスクがあります。
次に、この問題を新しい金融商品として解決できないかが私が考えていることです。
1)欧米のように単に資金を引き揚げるダイベストメントすべきか?
2)
株主になって化石燃料からのシフトを促すことで価値を享受できないか?
3)
リスクエクスポージャーを自然エネルギー投資へのミックスによって中立化できないか?
4)
このアプローチをどう組み合わせることができるか?
少なくとも、この座礁資産リスクは株式市場、債券市場はまだ織り込めていないので、この価値ギャップは投資チャンスになるでしょう。

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