2016年8月22日月曜日

成長企業のリアルオプション価値?


米シトロン・リサーチは、ロボット開発のサイバーダイン (7779)の現在の株価は過大評価であるというレポートを発表し、空売りを続けている。

レポート公表前の株価は2200円、目標株価は300円と1/10程度。レポート発表後で株価は大幅に下落。

サイバーダインの企業価値をどう考えればいいのか?

時価総額2300億円=事業からのDCF価値+リアルオプション価値に分解できる。現状の営業CFを考えると、時価総額はほとんどがリアルオプション価値と考えることができる。

リアルオプション価値を見るには、
1.
産業のボラテリティの大きさ
2.
経営陣が戦略眼を持っていること。潜在的なリアルオプション価値を持っていても、それを現実のものにするにはスピードと柔軟性が重要である。
3.
事業が市場をリードするものであること。市場が拡大する中で独占的な成長ホプションを有することがリアルオプションの価値を大きく高める。

注意すべき点は、リアルオプションは金融オプション同様に時間価値に大きく依存するので、権利行使期間を過ぎるとその価値は消えてしまうことである。

米食品医療薬品局からの承認に時間がかかりすぎるのはリアルオプション価値に大きなマイナスである。また、競合メーカーが増えていることは当社の仮にあったとした場合の独占的成長オプションを脅かすものである。

ちなみに、私の評価は、、、
1
 ロボット産業の成長性、ボラテリティは大きい
2
 スピードに不満。もっとキャッシュを戦略投資すべき。
3
 他社製品は歩行補助がm区的だが、当社は治療に使えるという主張の技術的要素が不十分。

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