2016年4月13日水曜日

投資家もにんげんだもの


スチュワート・C・マイヤーズのコーポレート・ファイナンス()(下)はMBAのファイナンスの教科書の定番だ。この最後の章にファイナンスにおける未解決問題を10個整理している。おそらくこの未解決問題に明快な解答を出せればノーベル賞。その2番目は「リスクとリターン。見逃しているのは何か?」

この未解決問題には私は迷わずインパクトと答えたい(笑)。

19世紀はリターン。投資家はいかに儲かるかで投資を決めた。

20世紀はリスクとリターン。投資家はリスクを低くして儲けるかで投資を決めた。

21世紀はリスクとリターンにインパクトが加わる。別の言い方をすれば、投資の外部性の内部化ということである。

これをまた別の言葉で言い換えると、他者への思いやりということでもある。

行動経済学者のリチャード・セイラーが、相田みつをの「にんげんだもの」という言葉に行動経済学の本質が含まれていると述べている。

ファイナンス理論においても、投資家もにんげんだもの、伝統的なファイナンス理論とは全く異なる枠組みが求められている。
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