2016年7月12日火曜日

NHKクローズアップ現代「ついに来た!?マネー新潮流~ソーシャル・インパクトの衝撃~」の感想

ソーシャルインパクト・リサーチの熊沢です。
昨日は、NHKクローズアップ現代「ついに来た!?マネー新潮流~ソーシャル・インパクトの衝撃~」が取り上げられました。
最近、NHKはインパクト投資好きですね(笑)
弊社もESG投資エンゲージメント支援システムとともに、インパクト投資ファンドをベンチャーキャピタル仲間と作ろうとしているのですごく興味深かったです。
番組の作りとしては、インパクト投資の黎明期の段階で、インパクト投資のリスクまで言及されている点は評価できます。
新しい金融商品、金融イノベーションが成功し得るのは、その金融商品がリスクに必要な正確な基本的データを取り込んでいる時だけです。サブプライムローンは結果的にはリスクを取り込んでいなかったわけです。
では、インパクト投資の本当のリスクとは何なのか? 実は、これはまだ研究・実験段階だと思います。また、その前提として適切なディスクロージャーと透明性の高い情報公開が要求されますが、そのための非財務情報のデータフォーマット、必要な制度の整備は現在進行中の課題となっています。
また、投資家にリターンを生みつつ、社会課題の解決という両立はどの程度実現可能なのか? その答えはデータ解析でしか出せないでしょう。
日本でも、インンパクト投資の待望論、社会的需要性は十分に盛り上がってきたかなと思います。

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