SIRの熊沢です。
上智大学の引間先生と意見交換させて頂きました。引間先生は上智大学で証券理論を教えるとともに、大学の資産運用を率いています。
上智大学の引間先生と意見交換させて頂きました。引間先生は上智大学で証券理論を教えるとともに、大学の資産運用を率いています。
引間先生は、日興アセット時代に日本初のSRIファンド、エコファンド開発に携わった、いわばESG投資の先駆けをリードされた方です。東京海上アセットマネジメントの社外独立取締役でもあります。
その甲斐あって、上智は日本の学校法人で初めてのPRI署名機関となりました。
いろいろと意見交換できて楽しかったです。
上智大学で約400億円運用していますが、運用委託先の決定は、結果だけでなく、どういったESGファクターが有効なのか、パフォーマンスという観点から実効性のあるインテグレーションがあるのか?ひとつのチームとしてインテグレーションしているのか?ヒヤリングをして投資決定しているそうです。業種ごとにどのESG要因が重要なのかも当然知る必要があるというお考えです。
この方向はどんどん進んでいますから、運用会社は車内に実質的なESG投資のインテグレーションの体制、プロセスを構築していく必要があるでしょうね。
SIRのESG投資レコメンデーションシステムでは、統合度合いを測定するために、業界企業のROEとESGスコアをプロットして、平均で4分割するシステムがあります。引間先生は、ROEの平均回帰の傾向があるので、1年間の短期ROEだけでない視点が必要ではないかとの問題提起いただきました。
確かに、縦軸と横軸の指標の効果の発現期間にギャップがあると良い銘柄選択にならないリスクが生じます。ESGスコアが比較的中期で成果が生まれる指標ですので、同じようにROEも中期(過去5年平均や5年のROE改善度)に合わせた方がいいかもしれません。軸をこれらの指標で投資家側が切り替えられるシステムにしたいと思います。
後、ESGよりもインパクトの方が測りやすい面があるというコメントが印象的でした。これは、わかっている人にしかわかりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿